Webディレクターにおすすめの資格10選|現役Webディレクター目線

こんにちは!余計なお世話系Webディレクターの”のてぃ”です。

この記事では、Webディレクターにおすすめの資格10選について、現役のWebディレクター目線で紹介します。

各資格の特徴と概要はもちろん、私がWebディレクターを実際に経験して感じた「おススメ度」「難易度」も掲載してるので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

Webディレクターになるのに資格は必要?

Webディレクターの多くの方が同じことをおっしゃると思いますが、誤解を恐れずに言うと、Webディレクターに特別な資格は必要ありません。Webディレクター歴10年です!と言うベテランWebディレクターの方でも資格を持ってないことはこの業界では普通なのです。

「え、じゃぁ資格とる意味はないの?」となるかもしれませんが、意味ないことはありません。資格取得をすること・資格取得を目指すことは、ちゃんとメリット・意味があるのです。

Webディレクターとして資格を取得するメリット

転職経験・採用担当経験のある現役Webディレクターの観点から、資格を取得する・目指すメリットを4つご紹介します。

知識取得・スキルアップ

資格取得が本来の目的でもありますが、例え受験に合格しなくても資格取得するために学習を通して得た知識は大きいです。広告代理店や制作会社では、OJTでの実習形式をとっている企業が多いですが、やはり座学から得た基礎知識を持っていることは非常に大きなメリットになります。

客観的な指標

転職の際など、企業側が判断する1つの指標となることがあります。私も面接官・採用担当の経験がありますが、ポートフォリオや本人の書類上で語る経験などでは会社もなかなか判断できないことがあります。「資格があるから採用!」といったケースはなかなかないのですが、合格するほどの知識・資格取得するために学習が出来る人など1つの指標となることはあります。

共通言語の取得

Web業界は、新人ディレクターはオノマトペで表現したり、会社によって表現が独自なことがあります。参考書やテキストでは、一般的な表現・ワードで解説されているため、どの企業・どの職種にも大抵伝わる一般的な表現・共通言語を学べます。

資格手当

広告代理店・制作会社など企業によっては、会社指定の資格に手当を設けてる企業もあります。入社後に取得するケースが多い印象があります。ただし、入社前から該当の資格を所持していると入社後に勉強する時間を改めてとる必要がなかったり、入社時から手当が支給されるなどアドバンテージになります。

お待たせしました!

それでは、現役のWebディレクターがおすすめする資格10選を紹介していきます。「Webディレクション全般」「Webデザイン寄り」「マーケティングやライティング領域」の資格に分けて紹介していきますので、自身の気になるジャンルの資格をぜひご覧ください。

Webディレクション全般に関するおすすめの資格

他のサイトではあまり紹介されない印象がありますが、おススメの資格です!

Webデザイナー検定

  • おススメ度:★★★★★
  • 難易度:★★★☆☆

「え、WebディレクターなのにWebデザイナー検定?」と思いましたよね。名前はWebデザイナー検定なのですが、「Web制作」の知識の習得を評価する検定になっているため、Webディレクターの実務で役に立つ知識・情報を学べる資格になります。この資格取得によって得た知識は、ダイレクトにWebディレクションで活かせます。

Webデザイナー検定にはベーシックとエキスパートの2種類。Webの知識が少しでもある方・資格の合格有無にこだわらず知識を学びたい方は、エキスパートを学習・受験することをおすすめします。逆に、Webの知識が全くないのにWeb業界に飛び込んだ・とりあえず資格が欲しい・ステップアップしながら学びたいという方は、ベーシックから学習し受験するのも私はありだと思います。

運営公益財団法人画像情報教育振興協会(CG-ARTS)
公式サイトhttps://www.cgarts.or.jp/v1/kentei/guidance/index.html
試験日時毎年7月、11月
試験時間ベーシック 60分/エキスパート 80分
検定料ベーシック 5,600円(税込)/エキスパート 6,700円(税込)
Webデザイナー検定の概要

Webディレクション試験|Webディレクター資格(Web検定)

  • おススメ度:★★★☆☆
  • 難易度:★★★☆☆

「Webディレクション試験」とは、Webディレクターに必要なプロジェクトを成功に導くための「Webディレクション」に関するスキルを問う資格で、Web検定の中の1つになります。Webディレクション試験に合格すると、Webディレクター資格を取得することできます。

Web制作の進行管理はもちろん、現状分析や企画・サイト全体の構成設計・集客施策の立案から実施までと幅広い内容を問われる試験になります。試験勉強を通すことで実践的な内容・幅広い専門知識を学べる資格になってます。

運営株式会社ボーンデジタル
公式サイトhttps://webken.jp/direction/
試験日時テストセンターで受ける場合:会場ごとに日時指定
リモート受験の場合:随時
試験時間90分(試験終了時のアンケート回答時間含む)
検定料本体10,000円+税
備考資格有効期限があり(2年間)
Webディレクション試験の概要

ITパスポート

  • おススメ度:★★☆☆☆
  • 難易度:★★☆☆☆

「ITパスポート」とは、経済産業省が認定しているITに関する基礎的な知識を証明することができる国家試験です。Webの専門的な知識というよりは、社会人として必要な基礎的能力のIT知識を得られます。

エンジニアなどのWeb業界の専門職の方だけではなく、アカウントプランナーや他業種の方も受験をしている資格になります。近年では、大学の情報学部などでも講義の一環として受験を推奨されるのが普通になっている資格になっています。

運営独立行政法人 情報処理推進機構
公式サイトhttps://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/index.html
試験日時随時
試験時間120分
検定料7,500円(税込)
ITパスワードの概要

週末での開催が多い印象で、試験会場ごとに試験日が異なります。
3ヶ月先までの試験開催状況(試験日時、空席等)が公開されてますので、公式サイトの試験開催状況一覧ページでご確認ください。

プロジェクトマネージャー試験(PMP)

  • おススメ度:★★☆☆☆
  • 難易度:★★★★

プロジェクトマネージャ試験(以下:PMP)は、独立行政法人情報処理推進機構が実施するプロジェクトマネジメントに関する国家試験です。プロジェクトマネジメント業務を行えるスキルがあるかを証明できる資格になります。Webディレクターは、Webプロジェクトのマネジメントに関わることが多い職種のため、PMPを取得することで、プロジェクトマネジメントのスキルを認定することができます。

試験ではシステム全般に関する知識・プロジェクトの計画・プロジェクトマネジメントについての、知識・実践能力が問われます。座学だけでは難しい範囲もあり、経験があると有利になる面もある試験です。

運営独立行政法人情報処理推進機構
公式サイトhttps://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/pm.html
試験日時毎年10月
試験時間合計:5時間
(午前Ⅰ:50分、午前Ⅱ:40分、午後Ⅰ:90分、午後Ⅱ:120分)
検定料7,500円(税込)
プロジェクトマネージャー試験(PMP)の概要

Webデザインに関するおすすめの資格

ウェブデザイン技能検定

  • おススメ度:★★★☆☆
  • 難易度:★★★★

ウェブデザイン技能検定は、インターネットスキル認定普及協会が実施する国家検定です。Web業界唯一の国家検定と言われています。Webサイト制作に必要なウェブデザインやシステム構築などの知識や技能、実務能力を問う試験です。関連国際標準規格等に基づきウェブデザインに関する知識・技能、実務能力等が問われます。

等級は1~3級があり、基本的に学科と実技(1級のみ更にペーパー実技)になります。1級ではWebに関する深い知識と実務での経験が問われ、3級ではWebの基礎的な知識・技能が問われます。Web業界に入ったばかり、新人の方は初心者向けと言われている3級からステップアップすることもおすすめします。

運営特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会
公式サイトhttps://www.webdesign.gr.jp/
試験日時等級・地域によって異なりため、詳しくは試験日程ページをご確認ください
試験時間1級:学科90分・実技180分・ペーパー実技60分
2級:学科60分・実技120分
3級:学科45分・実技60分
検定料等級・年齢によって異なるため、詳しくは受験手数料ページをご確認ください
ウェブデザイン技能認定試験の概要

Webデザイン試験|Webデザイナー資格(Web検定)

  • おススメ度:★★★☆☆
  • 難易度:★★★★

「Webデザイン試験」とは、Webデザイン・コーディングの基礎知識から現場レベルの応用的な知識やルールなどの「Webデザイン」に関するスキルを問う資格で、Web検定の中の1つになります。Webデザイン試験に合格すると、Webデザイナー資格を取得することができます。

Webデザインに関するルールだけではなく、HTMLやCSSといったコーディングの書式や基本的な設計・実装技術などを幅広く学べる資格になってます。

運営株式会社ボーンデジタル
公式サイトhttps://webken.jp/design/
試験日時テストセンターで受ける場合:会場ごとに日時指定
リモート受験の場合:随時
試験時間90分(試験終了時のアンケート回答時間含む)
検定料本体10,000円+税
備考資格有効期限があり(2年間)
Webデザイナー試験の概要

Webクリエイター能力認定試験

  • おススメ度:★★☆☆☆
  • 難易度:★★☆☆☆

Webクリエイター能力認定試験とは、Web標準に対応するための知識を所持し、W3Cに準拠したサイト制作のスキルがあるか問われる試験です。アクセスのしやすさや・使いやすさにフォーカスした知識が問われます。

「W3C」とはWorld Wide Web Consortiumの略で、Web技術の標準化を行う団体(非営利)のことを指します。超簡単に言うと、Web技術の標準化を目的としている団体です。
サイトURL:https://www.w3.org/ja/

等級にはエキスパートとスタンダードの2種類があります。エキスパートでは、Webサイト制作に必要な知識と実務経験と同等の能力がある(Webサイトの制作ができる)レベルのことを問われます。スタンダードでは、Webサイト制作に必要な基礎的であるXHTML、CSSなどの構造を理解できている(=ページの修正ができる)レベルのことを問われます。

運営株式会社サーティファイ
公式サイトhttps://www.sikaku.gr.jp/web/wc/
試験日時随時
受験希望の試験・級・都道府県により試験を行っている会場数が少ない場合もあります
試験時間級・試験方法による異なるため公式サイトをご確認ください
検定料エキスパート 7,500円(税込)/スタンダード 5,900円(税込)
Webクリエイター能力認定試験の概要

その他ジャンルでのおすすめの資格(マーケティング・ライティング)

ウェブ解析士

  • おススメ度:★★☆☆☆
  • 難易度:★★★☆☆

ウェブ解析士とは、アクセス解析をはじめとしたウェブ解析データを活用し、デジタルマーケティングを通して事業の成果を導くウェブ分析の専門家です。ウェブ解析士の試験では、ウェブ解析スキルを身につけ、データを読み取り、正しい判断ができるスキルを習得することを目指しています。広告代理店などでも資格取得が推奨されている資格のイメージです。

ウェブ解析士には、「上級ウェブ解析士」と「ウェブ解析士マスター」の更にレベルの高い資格があります。こちらの2つのレベルの受験になると、講座受講がマストなどといった条件があり、取得条件が厳しくなります。

運営一般社団法人ウェブ解析士協会
公式サイトhttps://www.waca.associates/jp/course/wac/
試験日時随時
試験時間120分
検定料認定講座を受講する場合:33,000円(税込)
認定講座を受講しない場合:22,000円(税込)
ウェブ解析士の概要

Webライティング能力検定

  • おススメ度:★★☆☆☆
  • 難易度:★★★☆☆

Webライティングに関する正確な情報・ノウハウの提供、効果的かつSEOに有利な文章作成技法の啓蒙と普及、Webサイトの内容の充実と質の向上に寄与を目的として事業を行う日本WEBライティング協会。その理念を元に実施されているのが、Webライティング能力検定です。

Webライティング能力検定の資格には、1~3級の等級があります。すべての等級で同じ問題になっており、点数に応じて1~3級が認定されます。

運営一般社団法人日本WEBライティング協会
公式サイトhttps://xn--web-pi4be7e0holjd5279abzjl89cqqd.com/contents/kentei/
試験日時随時
試験時間90分
検定料13,500円(税込)
中高生、大学、短大生は半額の6,750円(税込)
備考資格有効期限があり(2年間)
Webライティング能力検定の概要

Googleアナリティクス認定資格(Google Analytics Certification)

  • おススメ度:★★★☆☆
  • 難易度:★★★☆☆

Googleアナリティクス認定資格は、Googleアナリティクス4(以下:GA4)のプロパティ設定や使い方などGA4を理解していることを認定する資格になります。Webディレクター・Web担当者とGA4は切っても切れない関係になりますので、ぜひ取得してみてはいかがでしょうか。

元々はGAIQという「Googleアナリティクス個人認定資格(Google Analytics Individual Qualification)」という名称でしたが、GA4の移行に伴って「Googleアナリティクス認定資格(Google Analytics Certification)」に名称変更とともにバージョンアップされました。

運営Google社
公式サイトhttps://skillshop.exceedlms.com/student/path/525062-google
試験日時随時
試験時間1.3時間
検定料無料
備考資格有効期限があり(1年間)
Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)の概要

最後に

冒頭でも触れている通り資格は1つの指標にはなりますが、資格に囚われずにWebのことを学んでいければと思います。合格しなくても、資格取得のために学んだ知識が1番大きいと本音で思ってます。後輩や部下におすすめの資格について相談されても、同様のことを伝えてます。

一緒に、Webを楽しみましょう!

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